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![]() 夜中に30分くらいずつ、3夜かけて、映画『丑三つの村』(田中登監督作品)を見ました。 ちょっと前までこの映画については何の知識もなかったのですが、ネットでDVD関係を検索してるうちにひかかって、「発売不可能だと思われていた幻のカルト作品が遂にパッケージ化」だとか、「公開当時、映倫が"全編が残虐で非道"と判断し、R-18(成人映画)に指定された」だとか、「邦画とは思えないスプラッター描写」だとか……なんか自分の琴線に触れる言葉がたくさん出てきたので、ついフラフラとAmazonでDVDを買ってしまったのです(苦笑)。 「発売不可能」とか「幻」とか「カルト映画」とか「スプラッター」とか、そのへんの言葉に「名作!」って言葉が掛け合わされた瞬間、いきなりその映画を見てみたくなるのは、僕の悪い癖(←悪くもないか???)でしょうか。石井輝男監督の『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』のときも、似たようなパターンだったな……。 で、そんな『丑三つの村』を見てしまった感想です……(笑)。 この映画は、1938年に岡山県苫田郡西加茂村で発生した大量殺人事件“津山三十人殺し”に材を採った西村望の小説を原作とする映画作品。ちなみに、この事件は、横溝正史『八つ墓村』のモチーフにもなった事件なのだそう(←言われるまでもなく共通点が多々ある)。 閉鎖的な小さな村で"村一番の秀才"ともてはやされていた青年は、しかし勉学ではなく、戦争に出兵し、お国のために戦うことこそが自分の生き様だと信じていた。ところが、彼は結核を患ってしまい、その夢を断たれると同時に、"秀才"から一転、村人からもつまはじきにされる存在となる。 そんな鬱屈した日々の中、彼の精神は病み、やがて「自分なりに考えた戦場」に立ち向かう決心をするのだ。 ……なーんて書くとなんか凄そうだけど、実はそうでもない。秀才の割には自分勝手だし(←プライドだけ高い系)、彼がつまはじきにされる様子で最も執拗に描かれるのは、「村一番の秀才とモテモテだったのが、一転して女性に病原菌のように避けられてしまう」場面。なんともかんとも(苦笑)。 今まで思うようになったものが思うようにならなくなった果てに、彼は「まぁみなさまがたよ、いまにみておれでございますよ……」と淡々と語りながら、自分をないがしろにした女と村に対する復讐の準備を進めるわけだ(→そうじゃないのかもしれないが、この映画ではそうとしか見えない)。 そして、本作の目玉、「30人惨殺シーン」! ショット・ガンと日本刀で武装し、ハチ巻きに2本の懐中電灯をツノのように立てた彼は、ついに大量殺戮の火蓋を切る。ドンッ、ドンッ、グサーッ……である。まさに、あきれる展開。(ちなみに、「邦画とは思えないスプラッター描写」という評価はたぶん公開当時1983年のもので、今見るとそんなに凄い描写があるわけじゃない。『13日の金曜日』の方が体感的に100倍スゴイ。) しかも、この一見シリアスで狂気で残酷な映像のバックに流れる音楽が、「ポロポロポロン」「ボヨンボヨン」「ビヨンビヨン」「ドドン、トーン」と妙ちくりんなシンセ+ドラムっぽい曲で、画面とのギャップの激しさにこれまたビックリ!! この曲は、あまりに酷い描写を緩和するためにわざとあてられた音楽なのか!?(だとすれば、納得。) と、妙に長々と感想を書いていますが、うーーーん……、これって「名作」なのかなぁ……。まぁ、なかなかお目にかかれない映画ではありますが(苦笑)。やっぱ、これ、"ネタ映画"なのかな~。 シリアスな事件を土台に、こんな映画を作ってしまって良いのだろうかと疑問を持ちながら映画は終了。いやー、久々に自宅で見たDVDがこんな映画だとは!!(笑) カルト映画度やインパクトでは、以前見た『江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間』の圧勝ということで……。 ■
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by takezakit
| 2009-03-04 01:32
| 映画
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