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DVDでジョルジュ・フランジュ監督の1960年作品『顔のない眼』を見ました。モノクロ映画です。
父が起こした交通事故で顔の大半の部分に火傷を負ったクリスチアヌ。父である皮膚移植の権威であるジェヌシエ教授は、外向けにはこの事故を機にクリスチアヌは亡くなったことにして、郊外の大きな屋敷に娘を幽閉し、白いマスクを付けて生活するよう命じます。 一方、自分の得意な「皮膚移植」の技術で娘の顔を修復すべく、秘書に街で若い女性を拉致させては屋敷に連れ込み、その顔の皮膚を剥いで移植する手術を繰り返すのです。「犬だと上手くいくのに、人間ではなかなか成功しない……」とつぶやく教授の姿は、娘を想ってというよりは単に実験の成功を求めるマッド・サイエンティストのよう。 1960年とは思えないショッキングな場面は、この皮膚移植手術の場面。切り取る部分に鉛筆でマークを入れ、顔にメスを入れて顔を一周+眼の周りを切り、その皮膚を剥がす過程は実に丁寧にじっくりと描かれており、これがカラーだったら結構見てられないよなぁ……と。ジョー・スピネル監督作『マニアック』の頭皮剥がしの場面を思い出しました(←こっちはカラーでグロいッス)。 「娘の顔が火傷→その顔を修復すべく娘をさらっては顔皮を剥がす」とまとめれば、なんか深みのなさそうな映画なんですが、(当時まだこういう映画がなかったからだと思うのですが)映画の立てつけそのものが「ホラー映画」ではなく、あたかも「文芸映画」のようにしつらえられており、存在感ある俳優の重厚な演技や荘厳な屋敷や音楽が"抒情的"な雰囲気を醸し出してなんだか立派な映画に見えてきちゃうからアラ不思議。 さらに、ラストシーンに至っては、(そこで人が死んでたりするのは別にして)実に"詩的"で、深い余韻が残ります。 眼の部分しか見えないマスクを被り続ける女優エディット・スコブも表情がないのに繊細な動きの演技で、最後まで切なく美しい見事な演技を見せてくれます。 タイトルもいいね。『顔のない眼』。ま、そのままなんだけど。 ■
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by takezakit
| 2010-10-02 23:33
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