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なんかこのごろ「たまにDVD見るとホラー」ってな感じなんで、昨夜は趣向を変えてアンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督の『密告』(1942年作品)を見ました。←ホラーじゃなくても、結局、サスペンスじゃん!(笑)
すでに60年以上前のモノクロ映画なんですが、今見ても普通に楽しめるスリリングな作品。見ていて、えもいわれぬ緊張感(いや~な感じ)が、ザワザワと身に迫ります。 舞台はフランスの小さな町。ある日、厳格なジェルマン医師の元に、"カラス"と名乗る正体不明の人物からの手紙が届く。その内容は、彼が年配の医師の若い妻と不貞を働いていることを中傷する内容だった。 ジェルマンは「事実無根の中傷」に対し毅然とした態度で臨むのだが、"カラス"からの手紙は、その年配の医師にジェルマンと妻の不倫を暴露したり(←事実か否かは別にして)、その妻を攻撃したり、さらにはジェルマン医師の医師としての能力までもを否定し、挙句には町中の人にさまざまな中傷や暴露をバラまくといった風にエスカレートしていく。 結果、町中がお互いを信じられないという不穏な状況にどんどん追い込まれて……。 群衆が徐々に"疑心暗鬼"という狂気にとりつかれていく様子が丹念に描かれ、これが強いベクトルとなって映画をラストまで引っ張っていく。 なんか、現代で言えば、ネット上でつぶやかれた虚言があっという間に広まって世間全般にパニックを起こしていくようなお話でありまして、これは見事に「恐怖の本質」を描いているなぁ……と思った次第。 凄いですねー、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督!! 恐ろしい映画です。 ちなみに今日の日曜日は、「昨日いっぱいお外で遊んだから今日は家で遊ぶ」という長女と一緒にWiiで遊んだり、録画した『うる星やつら』見たり、DVD『トイ・ストーリー2』見たり、選挙に行ったり、食料品の買出しにスーパー行ったり……と、実に平穏な1日でした。 夕食は手巻き寿司にして、デザートにしっかり冷やした西瓜を食べて、ちょっとした"夏気分"でした。
by takezakit
| 2010-07-11 23:48
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