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先日読んだ森見登美彦著『新釈 走れメロス 他四篇』にて、その原典を読んだことがなかった『桜の森の満開の下』を読もうと大きな書店でこのタイトルを探し回って(←Amazonだと一瞬で見つかるのだけど)、坂口安吾という作家の本が思ったよりたくさん出ていることを発見。
実はこれまで坂口安吾作品といえば『堕落論』しか読んでいなくて、「こういった本を書く作家なんだ」という、ちょっと間違った認識をしていたのでした(←無知ですみません)。 なかなか発見できなかった『桜の森の満開の下』は講談社文芸文庫(←こちらも普段あまり見ていなかった)の一冊として出版されていました。あと、意外にも推理小説も書いていたということに軽く驚いて『不連続殺人事件』(角川文庫)という本も買ってきました。 さて、講談社文芸文庫『桜の森の満開の下』ですが、「坂口安吾の"物語・歴史小説世界"」というテーマで集められた短編13作を収録しています。 まず何といっても今回読みたかった『桜の森の満開の下』。実に静謐で美しいテキストです。そこで描かれるものの一種異様さや不気味さはあるのですが、それすら美しさや静けさの中に包み込まれてしまうよう。白く輝く音のない世界で繰り広げられる不思議な一幕を明け方の一瞬の夢で見て、その夢があまりに強烈で一生忘れられなくなってしまう……。そんな"残り方"をする短編でした。 と同時に、この物語をああいった形に書き換えた森見登美彦もすごいなと感服。 その他の作品では、『夜長姫と耳男』が強く印象に残りました。 ストーリーを全部そのまま書かないと伝えきれないのですが、とにかくラストの台詞はインパクトあります。 歴史小説の類は僕の個人的な趣味嗜好もあって、ちょっと苦手でした……。 ときに、僕がちゃんと認識できていなかった坂口安吾氏の情報なのですが、「坂口安吾デジタルミュージアム」というものがネット上に存在しますので、ご興味のある方は是非一度ご覧ください。
by takezakit
| 2010-03-15 23:31
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