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1973年のイタリア映画、リリアーナ・カヴァーニ監督の『愛の嵐』を観た。
1957年のウィーン。ダーク・ボガード演じる男はホテルの夜間受付に従事して暗く密やかに暮らしている。そんなホテルにアメリカからやってきたオペラ奏者の妻(演じるは、シャーロット・ランプリング)。ロビーで目と目があった二人は凍りつく。「まさか、あの人が……」 このホテルの男、実は元ナチの将校で、女は強制収容所に収容されていたユダヤ人。男は収容された女を自分の倒錯的な愛のオモチャとして長く関係を結んでいたのだ。 死と背中合わせの収容所で、変態的で暴力的でもある男の(奇妙な)愛情を一身に受けて過ごした女と、殺そうと思えばいつでも殺せる女を一種異常な愛情で愛し続けた男の再会は、静かだった二人の人生を一瞬で破壊する。 終戦から十数年経って再会し、最初は抗っていた女が男を受け入れた瞬間、まさに"愛の嵐"が吹き荒れ、二人は引き返せない愛の地獄の淵へと走り始めるのだ。 そんな二人の愛の形はあまりにも異常だが、それでもそんな「愛の形」を完成させてしまった二人にとっては「この愛の形」こそが究極であり、その愛は命よりも大切。……と、最後の最後まで息詰まるような映画です。 シャーロット・ランプリングがナチス将校のパーティで裸にナチスの制服を纏ってサロメのように歌い踊る有名なシーンを、ようやく映画全編の中で見ることができた。 ボガードとランプリングの見事な演技が、このありえなそうな愛の形をリアルに見せてくれて圧巻!!
by takezakit
| 2011-08-12 23:59
| 映画
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