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今日は電車で移動する機会が多かったので、読書時間が充実しました(笑)。1日に占める移動時間の割合って、1日の成果物に大きな影響を与えるなぁ……って考えたり。仕事をこなした量は減ったが、本を読んだ量は増えたみたいな。ま、無駄が増えているわけではないけど。
さて、そんなわけで阿川佐和子著『スープ・オペラ』を一気に読み終えてしまいました! 自分を産んで間もなく亡くなった母。父親は子供を育てる自信がなく失踪。結果、独身の叔母さんと二人暮らしして35歳になった独身女性が主人公。 その叔母さんが還暦を前に突然の恋に落ちて家を出てしまい、初めての一人暮らしになった主人公の家に、ひょんなことから初老の画描きと年下の気弱な編集者という男2名が転がり込んでくる。ひとつ屋根の下で暮らすことになったこの3人、果たしてどうなる!? みたいな展開です。 500ページほどの、結構ボリュームある本なんですが、テンポよくスムーズな文章はとても読みやすく、"鼻歌を聞いているような"くらいの軽やかさでどんどん読めてしまいます。 「人と人の出会いは、そこに特別の感情がなくても、関わった期間が長くても短くても、人生にとってかけがえのないものになる場合がある」 さりげない(でも、ありえない)お話で、そんな素敵な人間関係を描いてしまうのは素晴らしいなぁ……と思いました。北上次郎氏の解説の締めの一言、「いい小説だ。」、まさにその通り。いい小説です。 阿川佐和子さんの小説初めて読んだけど、とても自然な感じで心地良かった。
by takezakit
| 2010-10-20 22:20
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